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Appleタブレットから未来のデバイスの可能性を考えてみた

2010年01月27日10:40 AM 原田
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iPhoneタブレットから考える未来のデバイス

木曜日(日本時間早朝)に発表される「Appleタブレット」について考えてみました。

これは、私がこれまでやったことの中で最も重要である」とまでジョブズが言うのだから、相当なものでしょう。

もしかすると人々のライフスタイルを大きく変える可能性もあります。

そこで、今回の件に限らずとも未来のデバイスを考える意味で、今後のデバイスについて考えてみました。

コンテンツ用デバイス

まず、いわゆる「コンテンツに最適化されたデバイス」の可能性が1つあるかと(ちょうどそういう話を聞いたこともあり)。

たとえば音楽にはiPod、書籍にはKindle、写真にはフォトフレーム(参考)があります。

細かいものだと、twitter専用端末「TwitterPeek」やWikipedia専用端末「WikiReader」、Skype専用端末、軽いアプリにターゲットを絞った「chumby(チャンビー) 」なども。

↑ 蛇足ですが、いにしえの時代の「たまごっち」や「ミニテトリス」も「専用端末」でした。

他のコンテンツといえば「映画」「動画」「テレビ」「ラジオ(≒iPod)」「新聞(≒電子書籍)」「漫画(≒電子書籍)」「カラオケ」「ゲーム(≒スマートフォン)」「レシピ」「メール(≒PDA?)」「メモ(≒ポメラ?)」「位置情報(≒カーナビ)」「広告(=サイネージ)」などなど。

可能性が濃厚と言われているのは「電子書籍」。音楽や動画を押さえているAppleの戦略から考えると妥当です。

アプリのクラウド化

次にコンテンツの話ではなく、アプローチの話として「アプリをWebで」という世界観があります。

2つの方向性があり

  • デスクトップアプリをWeb上で利用できるようにする
  • アプリはダウンロードするけれども一元管理しよう

というもの。

アプリをWeb上で

前者の最たる例は「Chrome OS」。「ブラウザがOSだったら?」的なアプローチでWebOSとも呼ばれます。

他にもWeb上でアプリを利用する試みとしては、昨今のSalesForceやZohoといったSaaSの動き以外にもAXXISSスタートフォースのようなWebデスクトップサービスなどもあります。

またApple自体の動きとしても、iTunesの利用をクラウド型にするといった説もあります。

アプリを一元管理

アプリのプラットフォーム側の動きも活発。

今年1月にはインテルが「Intel AppUp Center」というアプリサイトを公開(いわばインテル版APP Store)。特徴はネットブック用のアプリに注力している点です。

25日には、PCメーカーのAcerもアプリストアへの参戦を表明。AndoroidやWindowsモバイルといったモバイルプラットフォーム用のアプリに力を入れる模様。

続々誕生するアプリストア

昨年は、他にもBlackBerry向けのアプリストア「BlackBerry App World」、Nokia端末向けのアプリストア「Ovi Store」、中国移動のアプリストア「Mobile Market」、Symbian版アプリストア「Symbian Horizon」、マイクロソフトの「Windows Marketplace for Mobile」などが誕生。

ゲームでも任天堂がAppStoreライクなものに興味があるという説やPS3もminisがあります(方向性は異なりますが)。

タブレット用アプリという新しい市場

また、とある調査では90%以上のアプリ提供者がタブレット用のアプリに興味を持っているとのこと(こういうのは当てになりませんが参考まで)。

iPhoneで新しいアプリ市場を開いたAppleですから、タブレットアプリというジャンルを生み出す可能性も大きいでしょう。

ライフスタイルを変えるデバイス

次に「利用シーンを新しく切り開くデバイスだ」という仮説から考えてみます。いわば「ライフスタイルを変えるデバイス」です。

そもそもタブレットはミニPCではない

それを考えるには、まず「タブレットって何が嬉しいの?」という点から考えてみます。

「タブレットPC」という概念自体はデスクトップとモバイル端末の中間にあり、新しいニーズに対応しようとする存在。

「ノートPCと違うの?」という点に関しては、ノートPCは結局のところ「小さいデスクトップ」という存在であり「デスクトップとノートPCは競合するもの」でした。

見えていないニーズをタブレットが満たす

しかし、タブレットはタブレットなりの「独自のニーズや使い方があり、それに応じたインターフェイスやプラットフォームがあるのでは」という立脚点に立っています(その解が明日、開かされることになります)。

つまり、今や多くの人が「PC」と「携帯端末」の両方を使うように、そこに加え「1人1台/ないし一家に一台」のタブレットの時代があるのかもしれません。

以下に「どのようなライフスタイルに利用されるか?」という点をシーン別に考えてみました。

人が空き時間に利用するデバイス

では、「そこにどのようなニーズがあるのか?」と考えるとやはりエンターテイメントやメディアが濃厚。

たとえば、新聞をデジタルで読む時には「パソコンでは携帯性にかけるし、モバイルでは小さすぎる」という問題がありました。

それに対応したのがKindleですが、これは「現状」書籍に特化しています。

書籍だけじゃないよ

しかしながら、このようなニーズは「テレビ」「ゲーム」にも当てはまり、そう考えるとメディアを利用するのに最適なデバイスというポジショニングがあるのではないかと考えられます。

また一説によると「動画に向いたデバイス」という噂もあります。

ディスプレイの問題

ただし、テレビ/映画は「スクリーンの大きさが重要」と考える人も多いので、タブレットよりも眼鏡型ディスプレイの方が面白そうです。

※ただ、眼鏡型ディスプレイはARの方が適してそう。

遊ぶためのデバイス

また、エンターテイメント系アプリのテストを積極的にしていたということを考えると「ゲーム端末」的存在という可能性もあるかもしれません。

FacebookなどのSNSをプラットフォームとして入れ込むくらいしちゃうと楽しそうです(ソーシャルアプリ特化端末)。

ビジネス時に利用するデバイス

逆に「ビジネスツール/生産性ツール」としてのニーズもあるでしょう。

iPhoneでは既にゲームなどのエンターテイメント性がある程度高く、もしAppleが「押さえてないところ」を考えるならば、この辺りを攻めるのも理にかなっています。

既存のデバイスの課題

ビジネスシーンでiPhoneを利用する人も増えてきましたが、「小ささ」において使いづらい点があるのも事実。たとえばiPhoneで「ワード」は使えても「エクセル」や「パワーポイント」を使うのは難儀です。

しかしながらモバイルは「資料の持ち運び」「メールのチェック」「メモ」「スケジュール確認」といったビジネスニーズに適しているのも事実(ノートPCよりも起動が速く携帯性が高い)。

そのような点で、折衷デバイスがあると便利

紙芝居のようなデバイス

他にも、プレゼンテーション用のデバイスは既存にほとんどありません。

結局、PowerPointかKeynoteを使っても「スクリーンに映す」か「ディスプレイに映す」「印刷する」ことが大半。

紙芝居のようにデバイスで見せる方法があっても良いのではないかと(ノートPCは持ってプレゼンするには重い)。

ファイナンスのために利用するデバイス

またWebサービスのトレンドとして金融や資産運用周りのものが非常に増えてきました。この辺りのトレンドを踏まえると、それ用のデバイスという可能性もありそうです。

たとえばネットバンキングはかなり普及しましたが、それでもPCを利用していない人にはハードルが高いもの。

携帯からの利用は2割弱という話もあり、そう考えるとこの辺りを簡単に利用できる端末というニーズはあるのではないかと。

教育のために利用するデバイス

教育も濃厚と言われているコンテンツの一種。

教育に関してもデバイスはまだまだ不完全

たとえば教育コンテンツだと「日々利用する」ということが重要になりますが、PCだと「立ち上がりが遅い/家に帰ってからPCを立ち上げるのは嫌だ/操作が複雑」という問題があります。

とはいえモバイルではディスプレイの都合上できることも限られる時が。

教育では「すぐに」「簡単に」利用できる点が重要

そのような時に「すぐに利用できる」というタブレットがあれば、教育コンテンツの訴求もありえそうです。ジョブズも確か興味を持っている分野ですし。

健康分野におけるWii Fitのようなイメージ。

インターフェイス/機能

コンテンツやライフスタイルとも絡んできますが、新しいインターフェイスや機能の可能性。

タッチスクリーン

iPhone自体がタッチスクリーンを普及させた功労者ですが、タブレットもその線を継ぐでしょう。

キーボードはタッチパネルで操作して、デバイスにはボタンが1つか2つだけ。

それにより「現状のPCは複雑過ぎる」という人へのリーチがそれで可能となるのでは。同時に「携帯では入力ができない」という人々も助かります。

いわばテレビのリモコンを操作するように操れる端末

「テレビを見る人はテレビが面白いのではなく、使いやすいからだ」という説もあり(よってYouTubeは多くの人が見る)、そうなると「テレビの競合」といった立ち位置も考えられます。

手書き

またAppleの真骨頂に「クリエイティビティの創発」があります。その時にキーとなるのが「入力方法」。

現状の入力方法の課題

たとえば日本でもPixivのようなイラスト関連サービスは増えていますが、ペンタブレット(ペンで入力するデバイス)を持っている人は少数。

またEvernoteのようなメモアプリが増えると同時に「手書き入力」のニーズも高まっています。

キーボード以外の入力方法

そのようなところで、キーボードではない形での入力の促進は1つのアプローチとしてあるでしょう。

マイノリティリポートのようなインターフェイスも以前話題になっていましたが、さすがに今回は早そう。ジェスチャー辺りが肝でしょうか。

動画をとる機能

またも動画の話なのですが、「見る方」だけでなく「撮影する方」も今後はニーズが高まります

すでにMacbookなどAppleのPCにはiSightカメラがついています。またiPod nanoやiPHoneに動画撮影機能も付きました。少なからずともAppleは静止画/動画に興味を持っていそうです。

ライブ動画のための機能

特にライブストリーミングのトレンドを踏まえると、何かしらニーズはありそうです。

その辺りもタブレットなりの方法でアプローチはありえるかと(現状の課題として、携帯は据え置き撮影に弱く、ノートPCは移動しながらの撮影に弱いという課題など)。

終わり!

なんてことをつれづれと考えてみました。

可能性はともかくとしても、未来のライフスタイルを考える思考実験としていかがでしょうか。

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