今後のソーシャル業界動向に関して勢いよく書いてみた(connectから決済まで)
twitterユーザを利用したサイト
昨今、twitterを活用したサービスが増えています。
たとえば海外だと、セレブのtwitterだけを集めたサイトやアメックスによる「中小企業のtwitterを集めたサイト」などなど。
日本では、先日からOKWaveさんのtwitterを活用したQ&Aサービス「Oketter(おけったー)」や関心空間さんのつぶやきと位置情報を組み合わせた「ランブリン(Ramblin)」などがリリースされました。
世界では数百~数千のtwitterを活用したサービスがあります。
twitterの強み
twitterとSNSの類似点
これを考えると改めて、twitterの強みというのは「つぶやきというアイデア」や「膨大なトラフィックをさばいたノウハウ」だけにあらず「柔軟性に富んだAPI」の力も大きい、と感じる次第。
twitterがユーザ情報を囲い込まず外部からの利用を積極的に促進しているため、第三者によるtwitter活用アプリの開発がすすみます。
これはソーシャルアプリの事例も同様で、SNSが規格を公開することによって第三者がアプリをSNS上で展開することができます。
プラットフォームとプロバイダーの依存関係
つまりユーザ同士の関係性である「ソーシャルグラフ」というコアの部分を握ったSNSがあり、その上にアプリプロバイダーがアプリを展開。
それによって、ソーシャルグラフがさらに強化され、プラットフォームが活性化するという生態系が出来ています。相互依存・共存共栄の関係ですね。
さらに公開がすすむプラットフォーム
このようなプラットフォームの公開や新しい規格の開発はますます進んできています。
ますますオープン化
たとえば、昨年末twitterはGeotagging APIを公開しました。それにより、第三者は、位置情報の取得元としてtwitterを活用するという選択肢が増えました(あまりtwitterでは利用されていないという問題はありますが)。
Facebookも「ロードマップ」に沿ってopenstream APIやブックマーク機能など数々の機能を公開しております。
そう考えると、先日、話題になっていた「amebaなう」とtwitterは別の生態系(ビジネスモデル・戦略)と考えても良いほどの指向性の違いがあるかもしれません(amebaなうの今後はわかりませんが現状を見る限りプラットフォームの公開性は低い)。
外部サイトがプラットフォームを利用
また、SNSのプラットフォームの公開は「外部を内部に入れる」という動きですが、逆の動きとして外部のサービスがSNSのデータを利用する、つまり「外部が内部を使う」という動きがあります。
ソーシャルなConnect
代表的なものが「Facebook Connect」です。これを使うと、外部サイトでユーザはFacebookの情報を活用できます。
たとえば「サインイン時にOpenIDとして」あるいは、「ユーザ認証」や「ユーザのソーシャルグラフを活用」する目的などで利用されます。
一事例としては、アイスクリームで有名なBen & Jerry’sは公式サイトのアイスの種類を紹介したページでFacebook Connectを導入。それにより、ユーザは好きなフレーバーへ投票ができ、「その情報をFacebookで共有」ができます。。
このような外部で/外部からソーシャルグラフを活用する「コネクト」機能の競争も益々盛んで、肌感覚では「Facebook Connect」と「Twitter OAuth(connections)」、Googleの「Friend Connect」が熾烈な競争を繰り広げている印象です。
コネクトサービスの増加
たとえば「Facebook Connect」は8万以上のサイト、ユーザー数にして6,000万人以上に利用されています。「Friends Connect」は数百万のサイトで月間800万人以上に利用されているそうです。私自身も別のブログでは「Facebook Connect」を入れています。
※この辺りの数字はBloggrが入ってたり、外部ASPサービスの認証に入っていたりと基準がややこしいですが。
また実際のアプリ事例として最近話題の位置ゲー「FourSquare」では友人検索機能時に上記の「Google」「Facebook」「twitter」を利用でき、Gowallaだと「twitter」と「Facebook」、ソーシャルQ&AのAardvarkだと「Facebook」を用意しています。
OpenID
また、サインイン時に利用する事例も増えています。
たとえばUstreamの場合、「Facebook」「Yahoo」「OpenID」「Google」、リアルタイム検索のEvriは「Facebook」「Yahoo!」「Windows Live ID」「twitter」「Google」「Blogger」、動画リコメンデーションの「Rippol」は「Facebook」と「twitter」、旅行リコメンデーションエンジンのnextstopは「Facebook」を用意。
利用側にも利点がある
昨今は、外部サイト内での活動をtwitterやFacebookのストリームに投稿し、集客を促進するケースも増えてきました。そのため、上記のような認証を利用する利点は高まってきている印象です。
先日も「GoogleのFriendConnectがDruplaやJoomlaに対応」というニュースを見ました。
おそらくグリーがオープン化という話も、ソーシャルアプリ云々よりも第一に「GREE Connect」を発表している点も、この辺りが視野にあるからだと思われます。
プラットフォームと第三者の力関係
「コネクト」や「ソーシャルアプリ」が利用されればされるほど、プラットフォームは外部サイトからのユーザー流入やソーシャルグラフの強化ができる傾向にあります。
よって、プラットフォーム側は「ユーザにどれだけ利用してもらえるか?」という点ではなく「他のプロバイダーにいかに利用してもらえるか?」という点も重要になってきます(ニワトリ卵の問題ですが閾値を超えた場合)。
加速するオープン化
その結果、プラットフォーム側はプロバイダーが使いやすいようなオープン化にすすむ傾向になります(ただし、これはプロバイダー側に選択肢がある場合にのみ左右するので一概にはいえませんが、MySpaceとFacebookなどの競争が一例)。
また第三者にとっても、これらのサービスを利用することで、相対的にサーバなどのコストの削減やスムーズなユーザ集客などが可能になります(これもある程度の閾値を超えると、Zyngaのように独立を考えるケースもあります)。
いわばソーシャル要素をアウトソーシングするという形です。これは、iPhoneアプリなどでも見られる動きで「iPhoneアプリにソーシャル機能を付与するSDK「OpenFeint」 」といったサービスもあります。
そして、プラットフォームとアプリの分離はますます進んでいきます。
この辺りはFacebookがオープン化し始めたころから言われていた点ですが、実際にその動きが本格してきていますね、という話になります。
今後の動向
プレイヤーの動向
今後のソーシャル周りのプレイヤーとしては「プラットフォーム(ソーシャルグラフを握っているところ)」とその上の「ソーシャルアプリプロバイダー」、そして「プラットフォームのソーシャルグラフ(コネクト)を活用する外部サービス」の生態系が出てくることでしょう。
国内の動き
そうした場合、日本で考えると、、ブログをコアにした「ameba」、コアユーザを抱える「Google」、SNSとして「mixi」「グリー」「モバゲー」あたりの動きに加え、恐らく日本人の一番多くのIDを握っている「Yahoo!」がソーシャルグラフをどう取りに行くのか?行かないのか?というところでプラットフォームプレイヤーが決まってくるような気がします(AuthのAPIは、「はてな」や「Lvedoor」も出していますがソーシャルグラフをもっていないのが辛いところ)。
ソーシャルグラフの先にある決済のアウトソーシング
そして、上記は「ソーシャル要素」のアウトソーシングでしたが、ついでならば他の機能もアウトソーシングした方がいいよね、という考えもでてきます。
その先には「決済」というWebサービスの肝のアウトソーシング可能性が待ち受けています。
Facebook Credit
すでに動きは始まっており、Facebookは「Facebook Credit」というFacebook独自の通貨をテストしています。先日から「決済周りの新チームの人材を募集しており、この部分にますますテコ入れをしています。
もし、Facebookがソーシャルアプリやコネクト上に流れるトランザクションを押さえることができれば、AppleのAPP storeが3割ほどの手数料を得るように、新しい収益源を得ることができるようになります(3割になると他社の決済を利用されるのでもっと低くなるとは思いますが)。
※蛇足:アフリカなどを旅行していると、基軸通貨(ドル)の強さを痛感します。どこいっても両替できますし、価値が高い。日本にポイント制度は各種ありますが、マイレージやCCCのTポイント楽天ポイントなどがポイントの基軸通貨に向けた覇権争いをしています。Facebook Creditはその辺りを見据えているのかも。
ソーシャルアプリ上の経済圏
Zyngaの年商が100億以上、英語圏でのソーシャルゲーム市場の規模はいま年間1000億円くらいという情報などを鑑みると、Facebook上でのソーシャルアプリの市場は現状でも数百億の中盤。
外部の経済圏
そして、「Facebook Connect」がさらに普及すると、それを導入しているサイトが「決済もFacebook Creditで」という動きも起こります。
そうなるとPaypalと競合する世界になりますが、市場規模はかなり大きなものになります。mixiも三菱商事と決済会社「ネクスパス」を作ったのもこの辺りを視野に入れているのかもしれません。
いずにれにせよ今年は日本でもPaypalがスタートすることですし、SNSでのポイントなども活用できれば、Webサービスの課金のハードルは下がります。
と、これらが今後数年のSNS業界の動き。
まとめ
と、取り留めもなく書いたので議論が右往左往していますが、とりあえず、このように考えると「これからソーシャル系のサービスやサイトはますます面白くなってきそう」です。おひとついかがでしょうか。
※追記
ご指摘頂き、AV女優のtwitterまとめサイトの箇所を削除しました。
元記事はこちら



























