twitterは「リアルタイム」だから凄いのではなく
昨今「リアルタイムウェブ」という言葉を耳にする機会が増えてきました。
twitterやFacebookなどを指すキーワードで、このブログ名にも拝しております。
この言葉をそのまま受け取るならば、リアルタイムウェブとは「リアルタイムに情報を知る/知らせることができるメディア」です。
しかし、リアルタイムウェブはもっと大きな意味を持っています。
その意味を以下にご紹介。
キーワードからの検討
そもそも「リアルタイムウェブって何?」という点を考えるため要素からアプローチしてみます。
まず関連キーワードをずらずらっと。
- リアルタイムウェブサービス
- ストリーム
- フローとストック
- ライブ更新(Live Updating)
- アクティビティフィード/ニュースフィード
twitterなどの総称で、ステータス更新サービスを指すことが多い。Googleも「公式ブログのある記事」のタイトルに「real-time web」というワードを使っています。
ちなみにFacebookの開発者も「ある記事」内のタイトルにリアルタイムウェブというキーワードを使っています。
※ハイフンがミソ
twitter等が利用している情報の表示形式。時系列で各ユーザのアクション(ツイートなど)を表示するというもの。
Facebookがこれに追随し、他のミニブログでも利用されています。日本でもグリーなどが対応。
twitterの初期には「twitterはフロー、ブログはストック」といった表現がされていました。これは情報の流れを指した表現で「流れる=フロー」と「蓄積する=ストック」の対比です。
たとえば、「ブログは過去記事を参照しても、twitterは流れている情報だけを見る」ということが多いのでは。リアルタイムウェブではフローが重視されているようです。
情報を自動で更新する機能を指します。twitterは初期にこれを実装し、負荷の都合で途中で取りやめ、再度、復活させたという経緯があります。
ページを開いたままにしておくと「○個の更新がありますよ」と表示されるものですね。Facebookも対応しています。
ユーザの行動情報を共有する機能。「つぶやき」だけではなく「写真をアップロードしたよ」「○○さんと友達になったよ」といったアクション情報が共有されます。
先日もFacebookが特許をとっていたということでニュースになりました。
追記:pubsubhubbubもその一環になりますね。
行動様式の変化
まず、以上が前提としてのキーワード。
次にリアルタイムウェブというサービスを使うことにより「ユーザの行動はどのように変わっているか?」という点を考察します。
「twitterはある種のRSSリーダー」と呼ばれるように、ブログの更新記事を「RSSリーダ」ではなく「twitterで見る」という人が増えて来ました。
ソーシャルブックマークサービスを見る代わりにtwitterでニュースのリンクを見るという人もいます。またfoursquareでは位置情報をtwitterで共有しています。
これらから考えるとユーザは「twitterを使って、他サービスの情報を得る」という流れが強まっています。
ここで「リアルタイムウェブは、Webの情報を一元管理するプラットフォームとなる」という仮説を立てます。
コミュニケーションプロトコル
ちょっと脱線。
実際、「twitterはコミュニケーションプロトコルである」という意見を目にします。これは、「メールやチャットのようにtwitterはコミュニケーションするための手段の1つである」という見方です。
プロトコルの意味
ただし、「コミュニケーションのツールではなくプロトコル」という点がミソで、Wikipediaの定義によると、プロトコルとは「複数の者が対象となる事項を確実に実行するための手順等について定めたもの」となります(いわば約束事)。
つまりプロトコルという言葉が意味するのは「互換性を持つ」という点。
たとえばメール。メールの受取人がGmailでもアウトルックでもBeckyでもEudoraでもメールの内容は変わらないように、メールは一定のプロトコルに従ってやりとりされ、それが各クライアントで「お約束」として認識されるため、齟齬がなくコミュニケーションができます。
メールのようにつぶやきを管理する
これをtwitterで考えるならば、mixiのボイスやamebaなう、グリーの更新といった「ステータス共有サービス」同士が、いつか互換性を持ち始めます。
実際、いくつかのtwitterクライアントでは、twitterの更新に限らず、FacebookやLinkedInの更新を確認することができます。これらは一種の「ステータスの一元化」の先駆者ですね。
twitterクライアントの野望
twitterクライアントの代表作、TweetDeckやHootsuiteも、「ステータス共有」版のGmail」の立ち位置を狙っているのでしょう(そう考えると、これらの競合はigoogleやnetvibesのようなスタートページになりますね)。
閑話休題
プッシュ性の強さ
これらを鑑みるに、ユーザは「プッシュ型」の情報取得に回帰しているのではないか?という思いがあります(厳密な意味でのプッシュではありませんが)。
ここでの定義(プッシュ:受動的に情報を得る/プル:能動的に情報を得る ※「情報」は「形式」「タイミング」などを含めたものを指す)
従来のプッシュと今のプッシュの違い
従来、マスメディアはプッシュ型で情報を配信していました。しかし、インターネットの登場によりユーザは自分が必要な情報を自分で探して見つけるようになりました。
しかし、上記のリアルタイムウェブの流れでは、ユーザはどんどん情報を送り込まれています。
たとえばFacebookのページを開いておくと、知らない間に友人からの動画やアプリの更新情報やメール情報が溢れています。
リアルタイムウェブだからプッシュでも大丈夫
ただし、これらがある種のフロー性を持っているからこそ、ユーザはパンクせずに利用することができています(RSSリーダーの鬼門だった未読数が溜まるということがない)。
また、このような情報の流れは上記の「ストリーム型」と「ライブ更新」により、「そのページ内で、何もアクションを起こさずとも取得」できるようになります。
よっていちいちリロードしたり、ページを変えたりする必要さえありません。
なぜプッシュが重要?
そして、この「プッシュ性」がなぜ重要かというと「ユーザにとって楽」だからです。
人は自分で情報を探すことに慣れていません。また、パワーを使います。たとえば英語の教科書を読むよりも映画の英語を聴く方が楽なように、会食の店は決めるよりも決めてもらった方が楽なように。
そう考えると、「ストリーム」「フロー」「ライブ更新」の特性を持つリアルタイムウェブは人間の心理に即して非常に受け入れやすい特性を持っているのではないかと考えられます。
ソーシャル性
さらに重要な点が、twitterやFacebookのフォロー/友人機能です。これにより、リアルタイムウェブは、コンテンツの重み付けが可能になります。
たとえば、RSSリーダーは大前提として「どのブログを登録したら良いかわからない」という問題があります。
しかし、そのような人でも「ニュース好きの友人」はいます。そのような友人を登録しているだけで、その友人が流す情報を追いかけておけば、それなりのニュースを知ることができます。
人から情報を管理する
さらには、そのフォローする人(友人など)を自分の趣味に合う人にチューニングすれば、人を介して「自分にあった情報のカスタマイズ」を行うことができます。そして、人は往々にして「メディア」よりも「人」を選ぶ方が慣れています。
蛇足ですが、twitterで「ニュースを配信するユーザ」が人気なのは、このような人間心理があるのではないかしらん。
アクティビティの共有が始まる
さて、では、この流れが続けばリアルタイムウェブはどのような意味合いを持ってくるのか?
まず、ニュースフィードの増加です。
アクティビティ共有事例
今はメディアなどの「ニュース配信」が主ですが、今後はBlippyのような買い物情報や位置情報、コミュニティでの活動情報といった自分の「アクション(アクティビティ)」情報が共有されていくでしょう。
既に、OketterやAdvarkのようなQ&A情報はリアルタイムウェブ上で重要視されています。
弊社はイベントサービスを運営しておりますが、twitter上では「このイベント参加する!」「参加しない?」といったイベントアクティビティの共有も増えて来ました。
あるいは、SNSの初期にもあった「検索行動」の共有もあり得ます。
既存コミュニケーション手段も
また、海外では留守電をテキスト化しSMSで送付するサービスや手紙をスキャンして教えてくれるサービス等があることを考えると、既存のコミュニケーション手段の更新もそこで受けとることは可能です。
原理的には「Gmailでの新着メール情報」をtwitterで知ることも可能です。
ビジネスで
またSalesForceも力を入れている企業内動向に目を向けると「タスク管理」にも向いているでしょう。
勤怠管理にも、スケジュール管理にも利用できます。
ネットワーク家電も
そして、ネットワーク家電を使って家電との連動も小さいながらも既に動きはあります。
たとえば「植物の乾き具合」「コーヒーの抽出」「洗濯機の完了」といった事例もでてきます。
他にも「家の電気がつきました」「豆腐の賞味期限がきれそうです」といった情報を「リアルタイム」で把握することができます。
これらの動きを考えると、リアルタイムウェブは「つぶやき」を共有するサービスではなく「アクティビティ」を共有するサービスの可能性を秘めたていることがわかります。
so what?
つまり、リアルタイムウェブは「Webになかったアクティビティ情報を生みだし、ユーザの情報取得の方法を変え、それによりユーザの行動様式が大きく変わる可能性がある」というインパクトを秘めています。
行動様式の変化としてはジャストアイデアとして「今まで見なかった他のWebサービスを見る人の増加」「他の人の行動に準じた行動の増加」「オンライン滞在時間の増加」などへの波及が考えられます。
定義
ということで、個人的なリアルタイムウェブの暫定定義とは「他者の行動や社会のステータス情報をリアルタイムに管理できるサービス」になりました。
いかがでしょう?





















reading this on google translate, content looks interesting! wished there was a english version
確かに何を知るかではなく何をもとめら、誰かと繋がっている証しが欲しいんで、誰でも良いって訳じゃ無いんだよね。