今まで、動物病院へ行くのは狂犬病予防注射、フィラリア検査、混合ワクチン接種へと行くだけでした。
それが、3年前に突然悲鳴のように「キャン!」と鳴いてペタンと動けなくなってしまいました。
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もう、病院へは連れていけない時間。
飼い始めてからずっとお世話になっている動物病院に電話をして対処法を聞くことにしました。
安静にさせて、翌日の朝病院へと連れて来てくださいと言ってもらい、一晩様子をみました。
すると朝になるころには、よろよろと歩けるようにはなっていました。
動物の回復力ってすごいですね。
病院での診察
診察室では、尿検査と✕線検査をしてもらいました。
今回は、内用薬を処方してもらい、痛みをとって様子をみることになりました。
それから、9ヶ月後にまた、「キャン!」
それから、5ヶ月後にまたまた「キャン!」と、繰り返しました。
3回目ということもあり、今回は大きな病院で診てもらうことを勧められました。
病院の提案は2つありました。
MRI、CTを撮ってもらい、最悪手術となった場合にそのままその病院で手術ができる方と、できない方。
検査だけで終わればいいのですが、もし手術が必要になった場合はまた別の病院へ行かなければならない。
この2箇所の病院へ向かう距離の問題もあり、悩ましい。
MRI、CTを撮るには全身麻酔が必要で、高齢犬(その当時12歳)ではショックを受けないとも限らない。
麻酔で死んでしまうこともある・・と、リスクのお話しも聞きました。
紹介状を書いてもらわないといけないので、すぐに決断しないといけないのは
わかっていても、「死」に頭を支配された私は、涙が止まらなくなりました。。。
選択したのは車で30分程の距離にある手術もできる方の病院。
こちらの病院でも、同じように「死」の話もされます。
この病院は、「死」と向き合うことが多いからなんでしょうか、看護師さん達が
「ペットロス」のような気持ちに寄り添って対応してくれてる気がしました。
ありがたかったです。
全身麻酔でMRIやCT検査をするので、麻酔がきれた頃の夜にお迎えに行くことになりました。
ヘルニア
診断結果はヘルニアでした。
椎間板ヘルニアには大きく分けてハンセンⅠ型とハンセンⅡ型に分類されます。ハンセンⅠ型については、軟骨異栄養犬種といわれる特定の犬種に多く見られます。軟骨異栄養犬種では椎間板を構成する軟骨に若いうちから石灰化(変性)が生じ、椎間板ヘルニアが起こりやすくなるとされています。ダックスフンドやパグ、ペキニーズ、ウェルシュコーギー、ウィペット、パピヨン、トイ・プードルなどに発生が多く認められます。ハンセンⅠ型は急性発症が多く、予兆なく突然の麻痺や痛みが生じることが多いです。ハンセンⅡ型は人と同じように椎間板の外側の繊維輪が肥厚し徐々に脊髄を圧迫する病態です。
「ヘルニア」とは臓器が正しい位置から外へ飛び出してしまうことを言います。椎間板ヘルニアでは椎間板が脊柱管内にヘルニアを起こしてしまうことが原因となります。
レントゲン写真を見ると、確かに間から飛び出しているのが確認できました。
今すぐに手術をしなくてはならない状態ではないので、投薬治療でおさまっていくかどうか
様子を見てみましょう、という診断方針でした。
痛みを薬でとりながら、安静にして過ごすことに。
家に帰ってすぐに、家族と部屋の改造に取りかかりました。
部屋改造
排泄は自分でよろよろと歩いて行ってできていました。
その際に床で滑ることがないように、フローリングの床にタイルマットを貼りました。
ビニール製の床には滑り止めを塗って。
いつも飛び乗っていたソファーにはベビーゲートを購入して乗れないようにしました
最初は、乗りたそうにしていましたし、誰かがソファーに座っていると、乗せてくれ!とせがんでいました。
これならソファーに乗っていても、自分では飛び降りられないので、一緒に部屋にいる時には乗せてあげたりしていました。
留守の時に、自分でソファーに飛び乗ってしまうことが心配でしたが、ベビーゲートをしておけばそれを回避できました。
【1種類を選べる】おくだけとおせんぼ L(1個)【日本育児】
だんだんと、人間も座らなくなり、ベビーゲートもつけたままの状態になっている我が家です。
トイプードルファースト(笑)
水飲みも、このタイプを使用していたのですが
上を向く姿勢がよくないということだったので、100均へ行きワイヤー素材で食器を収納するものを購入し、それを使って高さを出すようにして、小さなボウル状の入れ物に水を入れておくことにしました。
立った高さのまま水が飲めるようにしました。
リハビリ
安静にしていた日々で、お尻周りの筋肉は落ち、後ろ脚も棒のように細くなってしまいました。ジャンプが得意で、散歩も大好きで、以前はお尻周りの筋肉がアスリートのようにしっかりとしていたのに・・
上り坂の坂道で後ろ足に体重がかかるようにして、リハビリをしてくださいとのことでした。
近所の坂道まで抱っこして行って、坂道を登るリハビリを始めました。
様子を見ながら坂道を登る本数を増やしていきました。
行きたがらない時は無理せずにリハビリはお休み。
リハビリを経てまたリードを付けてお散歩へ行けることが、どんなに嬉しいことなのかがわかった日々でした。これからも、階段などの段差は抱っこしたりして予防して、日々一緒に暮らしていきます。
追記
現在、16歳となりました。
たまに足になめた跡を発見することがあります。
違和感なのか、痛みなのか...
後ろ足は未だに踏ん張りが効かない時もあり、横滑りしてる時もありますが、毎日の散歩へも行けていますし、病院へヘルニアで通院することはあれからありません。
でも日々の観察が大切だな、と感じております。